US仕様 ホームリンク付き ルームミラー

US仕様に設定されているホームリンク(ガレージシャッターをオープンさせるボタン)付きルームミラー、その雰囲気が好きで30系後期セルシオ(サンルーフスイッチベースに付属)にもダミーですが装着していたので、LSにも装着したいと思いました。
事前に調べ判明したのは、前期型/中期型はサンルーフスイッチベースにホームリンクボタンがあり、後期型からルームミラーに装備されるようになりました。LSのルームミラーは装備により品番が異なり、Executiveパッケージはルームミラーに連動する安全運転支援機能があるのでポン付けは難しので、ハウジングをUS仕様、中身を国内仕様Executiveパッケージと面倒な加工をしての装着となりました。
途中挫折しそうになりながらなんとか装着することが出来ましたが、ホームリンクボタンはダミー(LSの車庫が手動開閉なので必要ナシ)で、国内ルームミラーの安全運転支援機能を損なわないように加工を行うことにしました。

前述した通り、USルームミラー装着目的はその雰囲気を味わいたい、そしてニヤニヤしたいだけ(^^;
ボタンにイルミネーション機能があり、運転席から常に目に入る部分なので、夜間は国内仕様にはない雰囲気を味わえ、自己満足の世界に浸りたいお馬鹿な理想実現の為、素人のない知恵と頓知をフル活用(←これ大事)。ミー装着ですが、ボタンを押して遊ベ、かつ押し心地も本物風にこだわりました♪

作業は国内仕様の同年式&同グレートのルームミラー、US仕様の同じ仕様に近いルームミラーをそれぞれ中古で準備しました。
『移植』は文字で書くと簡単ですが、この作業超〜がつくほど面倒で難儀する作業になりました。

▶︎ルームミラー分解

まずはルームミラー分解から、装着されているのはジェンテックス社製のルームミラーで、30系後期セルシオまでの国産メーカー品でななくなったので、それまでの殻割り方法は全然通用でず、事前にネットで分解に関する情報収し、難易度が高そうだったので壊しても良い分解学習用の1個安物を入手しルームミラーを分解。

※分解手順の要点と手順
 ①学習用の分解したミラーカバー(外枠)にある爪が引っかかるハウジングの穴位置を把握。
 ②分解するミラーをマスキング、その位置をマーキング(上画像参照)
 ③極細マイナスドライバーとステンレス製の薄いヘラを用いて慎重に爪の引っかかる部分を起こす。
 ④きっかけが出来ると、他の爪部分を慎重に起こして殻割作業。


慎重に作業を進めたと前述していますが、最初のきっかけとなる部分は確実に傷や凹みがついてしますので、運転席目前から極力目に入らない部分を狙い作業、国内仕様、US仕様の両方を分解しまた。

▶︎US仕様と国内仕様の違い


上:国内仕様、下US仕様、ぱっと見の違いはミラー下のスイッチ部分
鏡面は同じ大きさで、自動防眩機能のハーネスの取り回しが異なります。


基盤裏面、見た目に大きく異なります。


右方向からのショット、画像ではわかり辛いですが、基盤の縦の厚みが異なります。
多分、US仕様の手前に写っている基盤がホームリンクのものだと思います。


左側からのショット、こちらも基盤構成が異なるのがわかります。


外観の見た目が同じようなカメラですが・・・。


コネクター形状が異なります。


カバー内側、取り付けアーム部分の成型がかなり異なります。



ミラーステー固定部分の成形、国内仕様はUS仕様より基盤の厚みがあるので、ステーの固定される
ベースの深さが全然異なります。見た目はスイッチ部分が増えているだけだと思ったのに・・・。

▶︎スイッチゴムの加工


国内仕様の自動防眩機能のON/OFFスイッチ部分。
『AUTO』スイッチ左右にある窓は、左側は動作確認LED、右側はセンサー用。


ゴムを外すとこんな感じ。


US仕様はスイッチの並びが異なり、『AUTO』位置はホームリンクスイッチと、
その下にLED(白色に発光)が基盤に装着されています。


国内仕様とUS仕様のゴム部分違い。


US仕様のゴム部分をそのまま使用したいのですが・・・。


基盤加工を行うので、3分割して使用することにします。

▶︎ミラーアーム固定部分の加工


ミラーアームの固定ネジ、かなり頑丈に固定されています。
前述したように基盤部分の厚みがある国内仕様のものをUS仕様のハウジングに納めるので、
ネジの頭部分が干渉するのは必至なので、ネジそのものを交換することに。


ホームセンターに行き、同じピッチのネジで頭の小さいものを購入。



ネジの長さをカットして調整、ミラーアームに取り付け確認。
このネジに交換して1〜2mmほどクリアランスができましたがまだ足りず・・・。


ネジロック剤を塗って固定して、ネジの頭部分を削れるところまでベルトサンダーで

ギリギリまで削って、元のネジより3mm〜4mm弱のクリアランスを確保♪

▶︎基盤の加工

国内仕様のミラーに内臓されている機能を生かすべく、基盤は国内仕様を使用するのでUS仕様のハウジングに基盤を納めれば良いのですが、せっかく装備されるスイッチを押して雰囲気を味わいたいので、スイッチを押した時の感触を残すためにUS仕様の基盤からホームリンクスイッチ部分を切り出し、国内仕様の基盤の横に足すことに。画像の赤の点線部分で基盤をカット、切断には模型用のレザーソーを使用しました。



マスキングテープでカット部分のマーキング。


模型用レザーソーは切れ味抜群!!
良い感じに切れていってるのが、お分かりいただけると思います(^^)



思っていたより苦労せず、必要部分の切り出しに成功♪
切断面も綺麗!


次に国内仕様の基盤に合わせて、左右の必要な部分を切り出し。


向かって左側用に切り出した基盤。


こちらは右側、斜めカットも良い感じ♪


切り出した基盤を国内仕様の基盤に瞬間接着剤で固定、
そのままの固定では強度不足だと考え、裏面に補強板を入れ対策
 これで遊びでスイッチを押し込んでも問題なさそう(^^)


ハウジングを合わせて見て、干渉する部分がないか、スイッチの場所とのズレを確認。


オレンジ丸部分、US仕様ではこの部分にLEDが装着されていますが、国内仕様にはありません。



白色発光のチップLEDを取り付け、他のスイッチのイルミネーションと統一。
見た目の雰囲気をUS仕様に近づけました♪

▶︎LED配線加工



LEDの配線作業、US仕様の基盤に装着されているLEDの色味と輝度に出来るだけ
合わすように加工、地味な作業ですが仕上がり後の満足度の為に手は抜けません。


こちら国内仕様のそのままの基盤。


配線加工を終えた基盤、LED電源はミラーの電源線とは別で敷設。
車両IG電源で光ように、ルームミラーハーネスとは別で車両接続線を追加。


仮電源につないで発光テスト!
むっちゃ良い感じ♪
ニヤニヤが止まりません(^^;


続いてハウジングに収まるか確認、干渉する部分を確認し、削ったり位置調整して
収まり具合を確認、その後表面カバーが固定できるかを確認。

全て問題なく収まることを確認した後、再度電源を入れてスイッチの透過する光の色味や明るさ、またハウジングの中でLEDの光が漏れていないか確認。基盤の前後に自動防眩用センサーが装着されているので、その機能の妨げにならないように、可能な限りLEDに光が他に漏れないように遮光。
諸々の確認を行い、ハウジングと表のカバーを合体させてルームミラーは何とか完成!

▶︎コネクター加工


ルームミラーの作業を終えコネクターを取り付けようとしたら問題発生・・・。
奥行きの少ないUS仕様のハウジングに、国内仕様の基盤を装着した為に
コネクター部分が後方にオフセットしてしまいました(>_<)


コネクターを装着すると2~3mm飛び出してしまいます。


コネクターカバーの加工は難しそうだったのと、ミラー裏面部分ということもあり
覗き込まない限り見えない部分なので、エプトシーラーを貼って対処することに。


若干わざとらしいですが、個人的にこれで納得♪

▶︎電源ハーネス追加


前述したようにIG電源で光るようにしたかったので、ルームランプ裏面のハーネスから
当該線を見つけて枝割りして、電源とアースを確保。
↓  ↓  ↓
この作業の後、組み上げたルームミラーを車両に装着!!

▶︎車両取り付け完了!!


じゃじゃ〜〜ん!!
もうニヤニヤが止まりません、夜のこの雰囲気最高です♪
加工に難儀しましたが、この姿を見て疲れが吹っ飛びました(^^)


スイッチの白色LEDも違和感なく車内の雰囲気に溶け込んでいます。
5つの白色LEDを同じ位の輝度と、色味に揃えるのに地味に苦労しました。

完成後、諸々

現物合わせと対処で何とか加工装着できたホームリンク付きルームミラー、加工を開始した時点では本当に完成に辿り着けるのかなと心配していましたが、何とかゴールに辿り着けて一安心。
30セルシオまでのルームミラーと異なり、ミラーに付属する安全運転支援の機能が基盤に内臓されている為に、その機能を使わなくするとマスターウォーニングが点灯するので、それは避ける為に今回の難儀な加工となりました。

本文中では触れませんでしたが、国内仕様右ハンドル、US仕様左ハンドルなので、自動防眩センサーの位置が微妙に異なるので、ハウジングにあるセンサー窓も微妙に違い、室内側は問題ありませんが、前方側は合致していないようで、微妙のズレで自動防眩機能が常にONになってしまう状態になってしまったので、ここだけはパワーオンしてから自動防眩オフにして使用しています。

素人加工なので、100点は無理としても個人的には90点以上の加工が出来たかと思っています。
こんな面倒なことしてまで装着される方がまずいないと思うので、満足度も非常に大きいです♪

●作業時間:ミラー2個イチ加工 約5日位 車両配線加工1時間
●取付け難易度:★★★★★ 
●満足度:★★★★★

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