LS600h 中期型用 天井スイッチベース ウッドパネル加工装着

LS600hシリーズ後期型の残念なポイントのひとつでもある、天井スイッチベース(以下、スイッチベース)のウッドの廃止、前期型、中期型と採用されていたのに、後期型はしれっと装備が無くなっています。
スイッチベースのデザインはほぼ共通なので、何かその部分が間の抜けた感じに見えてしまうのと、やはり天井にもあったウッドがなくなると、頭上の高級感も少し落ちたように感じるので、高級感の復活と、自身が思う「あったらいいな」を具現化するために加工取り付けを行いました。

▶︎後期と同じ、つや消しアッシュバールウッド

スイッチベースのウッドは、600hシリーズ前期型から採用され、アッシュバールウッドは前期はつや有り、中期型/後期型はつや消し仕上げ
スイッチベースのウッドはLS600hシリーズ前期型/中期型(一部グレードを除く)のみに装着されていて、前記したように中期型はつや消し仕上げ、前期型用はネットオークションでも見かけるのですが中期はなかなかなくて、この部品を中古品で探すのに半年以上時間を要しましたが、無事ネットオークションで出品されているのを発見、若干お値段高めでしたがこのウッド欲しさにゲット。


スイッチベース部分が凹んで成形されていて、ウッドがツライチに装備されています。

ウッドの固定はネジ3本、これを後期にどうやって移植するか悩み、加工方法として下記を考えました。
加工方法の検討
①中期型を真似て、後期のスイッチベースを凹み加工(くり抜き)、固定は樹脂で固める。
②中期のスイッチベースに後期の必要部品を移植(加工が必要)
③ウッドを極薄に削って、両面テープ貼り付け。
↓   ↓  ↓
実際に加工した場合に考えられること。
①くり抜き加工自体が精度が求められ、端面や直線部分の加工が自分で技量では到底無理。
②一見加工が楽そうなのですが、ルームランプとその上のスイッチベース(黒部分)のスペースが違うので、こちらも精度高く加工仕上げするのが、私の技量では到底無理。
③過去、10系後期セルシオのエアコンレジスター部分に20後期セルシオウッド装着時に加工実績あり、ただしウッドの面積が細長い直線だったので、なんとか加工出来たが、今回は面積も大きく、一番難関とされる曲面加工された部分のウッド裏面の削り作業に難儀することが容易に予想される。もし加工失敗した場合、ウッドの破壊だけで済むので被害も小さい。
↓   ↓  ↓
色々と悩み、③を選択。
判断材料として失敗した場合に被害がウッドだけで済むことと、手元に前期のウオールナットの同部分の部品を持っていたので事前に加工シュミレーションをして、失敗しそうな加工方法の洗い出しを行っておきました♪ただ、事前シュミレーションでそのウッドはボロボロになり、自信を持って加工に臨める精神状態ではありませんでした(>_<)

▶︎ウッドパネル加工


取り外したウッドパネル裏面の全体像


裏面の樹脂部分をウッドが接着されているアルミ部分が見えるまで削っていきます。

削り加工前に表面(ウッド部分)は傷が行かないように養生。
養生は粘着力の弱いマスキングテープを先に貼り、養生テープ(グリーン)をはります。先にマスキングテープを貼ったのは、養生テープをウッドに直貼りすると粘着力が強いので、薄くなったウッドが粘着力に負けて折れたり、クリア部分がかけたりする可能性がある為です。


マスキングのポイントは少し巻き込み部分を作っておきます。
端面の削り作業時は一緒に削るくらいの感じで作業するので、これくらいでちょうど良いです。


樹脂部分をザックリと削って行くのは、電動マイクロベルトサンダーです。
作業留意点として、端面の削り作業は回転しているベルトの向きに注意して
勢い余っておもて面に傷をつけないようにすることです。


端面の削りは後にして、先に中央部分をザクザクと削っていきます。
端部分の削り作業は、通り慎重に。


樹脂部分はアルミの下地が見えるまで削ります。
かなり薄くなりましたが、この状態ではまだアルミは見えてません。


ある程度薄くなると、ウッド部分の強度はかなり落ちてきます。
ウッドを手で持って作業するにも、優しく持つことがポイント♪
アルミ下地が見えてきました(^^)


アルミ下地全体が見えるように樹脂を削り取り、ここでベルトサンダーの作業は終了。

▶︎スペシャル削り道具


ベルトサンダーである程度下地が見えたら、端面を痛めてはいけないので手作業に。
ウッドが平らでないので、削り作業も難しいので、自作道具を作成。
ホームセンターで売っていた丸棒(ウッドのカーブに近いもの)とサンドペーパー。


美味しそうな食べ物に見えますが、mitsuakiのスペシャル削り道具です♪
裏面の樹脂除去は#60〜#400のサンドペーパーで作業。
端面は#1600の耐水ペーパーで仕上げ。

▶︎削り作業の仕上げ


裏面部分はできるだけ平らになるように、指のお腹で感触を確かめながら作業
見た目は悪いですが良い感じになりました。
両面テープの基材部分が柔らかいものを使うので、多少の凸凹はOK!
端面部分も耐水ペーパーで念入りに仕上げましたが、少し荒がある部分が・・・。
年齢とともに、この手の作業がだんだんと横着になってます(^^;


ウッドの表面は無事傷つけることなく樹脂部分の削り作業完了。
元の厚みの1/4位になった感じ。


端面もなかなか良い出来栄え♪


反対側、ちょっと凸凹(>_<)
以前なら、気になって再度作業するのですが、
深追いするとろくなことないので、#1600で少し均して作業終了!


部品どりのスイッチベースにあてがって、ウッドのカーブを確認。
なかなか良い感じ!


反対側(運転席から一番よく見える部分)も確認。
スイッチベースとピッタリです♪
出来上がりを想像すると、ニヤニヤがとまりません。

▶︎貼り付け作業


車両からスイッチベースを取り外してきます。
SOSスイッチ化や、車内環境カメラ取り付け非常用LEDライト追加など
これだけでもmitsuakiオリジナル満載なのですが、さらにウッドを追加します(^^)


まずはウッドの仮合わせ。
むっちゃ良い感じ、さすが純正同士の組み合わせ、カーブがぴったり!


ウッド裏面に両面テープの貼り付け。


ウッドと黒のスイッチベースの隙間(基準線)を確認する為にマスキング。


基準線の反対側に、貼り付け用の基準線を作るためのマスキング。
先に貼った隙間確認のマスキングは剥がします。


両端面のマスキング(端の基準線)


ウッドを合わせて、最終位置確認。
これでOKだったので、両面テープで固定。


マスキングを剥がし完成!
想像していた以上に良い出来栄え ← ←自画自賛モード全開(^^;
ちょ〜〜〜〜嬉しい♪


ぴったりフィット!


こちら側もピッタリ(^^)

▶︎車両取り付け


思い描いていたものが具現化、ただただ感激!


アップでも耐えれる仕上がり♪
前期型/中期型は、スイッチベースを凹ませてウッドをツライチにしてありますが、
手前味噌になりますが、凹ませなしでウッドを貼り付け方が高級感あるように見えます。

▶︎視覚効果大


ウッドを貼り付けたことにより、運転席頭上の雰囲気が一気に変わりました。
しかも一番視線が近い部分での変化狩野で、視覚的効果は半端なくすごい。
ニヤニヤが止まらない(^^;


こんなアングルから見ることありませんが、存在感抜群です♪

●作業時間:2時間位
●加工難易度:★★★★★ 
●満足度:★★★★★

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